この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ご両親を亡くしたAさんは、兄弟であるBさんと遺産分割の話しをしたいと考えましたが、BさんはAさんとの話し合いを拒絶し、連絡もとれなくなってしまいました。そこで、Aさんから、ご両親の遺産分割についてご依頼いただきました。
解決への流れ
Aさんのお話をうかがい、Bさんとの話し合いや調停では解決できず、審判による解決しかないと思われました。実際に、当事務所からBさんの自宅に手紙を送ったり、電話をかけたりしましたが、Bさんの反応はなかったため、ご両親の財産調査が済み次第、裁判所に調停ではなく審判の申立を行いました。裁判所からの連絡にもBさんは対応しなかったため、裁判所は当事務所の主張や証拠を前提に判断し、最終的にはAさんが当初想定していたより有利な内容での遺産分割が認められました。
本件のBさんのように、遺産分割の話し合い自体を拒絶し、裁判所からの連絡も無視するような相続人は珍しくありません。このような場合も、弁護士が審判を申し立てて適切な主張・立証をすれば、話し合いによるよりも有利な内容で遺産分割が認められることがあります。そのため、遺産分割の話し合いがスムーズにいかない場合は弁護士にご相談いただくことをお勧めいたします。