この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
性格の不一致で,数年間,家庭内別居の状態でした。一戸建ての自宅は,妻(相談者)の実父所有の土地に,夫の単独名義で建てました。高校生と大学生の子どもは離婚には賛成してくれています。財産としては夫名義の株式があります。夫は大手企業に勤め,五年後に定年退職の予定です。夫と直接話すことが苦痛で,心療内科に通院するほど悩んでいました。
解決への流れ
自宅建物は,私の所有名義となり,実家を巻き込むことなく,解決できました。養育費も支払われ,子どもたちも安心して,学校に通うことができました。年金分割まで,夫と直接顔を合わせることなく,手続を終えられました。
離婚に際しての,財産分与は,結婚してから二人で形成した財産を2分の1にすることが原則です。けれども,財産の特性や評価の方法などにより,それほど単純ではありません。夫婦で直接話をすると,感情的になってこじれてしまうこともあります。弁護士が依頼者のご希望をじっくりお聞きするとともに,相手方に対して合理的な評価方法を示して,理論的に説得することにより,早期に解決することが出来ました。年金分割も,弁護士が代理人として公証役場に行くことで,負担の少ない方法を取ることが出来ました。