9月にSNSに書き込まれた「京大の左翼と別のジジイババア左翼集団が応援に来てた」などとする匿名の投稿が京都地裁の一般職員によるものだったことが10月20日までに、最高裁への取材でわかった。
この職員について、最高裁は弁護士ドットコムニュースの取材に「京都地裁において対応を検討中」としている。
●Xに投稿「法廷出てからやって」「鬱陶しかった」
匿名の投稿は9月22日に、以下のような内容でXに書き込まれた。
「中核派の勾留理由開示で、京大の左翼と別のジジイババア左翼集団が応援に来てたけど 法廷で騒ぐわ、学生と高齢者が大喧嘩して殴り合うわ。。 法廷出てからやって欲しい。ずっと90dB超えてて鬱陶しかった。」
京都新聞の記事によると、この日は京都地裁で、京都大学構内で起きた事件に関する被疑者の勾留理由開示手続きがあり、傍聴に訪れた人が傍聴席でつかみあったり、大声を出したりする場面があったという。
Xの書き込みは、この時の裁判所での騒ぎについて言及したものとみられる。実際の書き込みをみると、9月22日午後4時半に投稿された記録が残っており、200回近くリポストされている(10月20日現在)。
●最高裁「処分についてお答えを差し控える」
最高裁はこのXの投稿について「把握している」としたうえで、投稿したのは「京都地裁所属の裁判官ではない一般の職員」と明らかにした。
この書き込みをしたアカウントは現在も閲覧できる状態になっており、過去の投稿には「正面玄関の報道陣邪魔やな。。この人らのせいで余計な仕事が増える」といったメディアの取材への文句をつづったものもある。
このアカウントや職員の処分について、最高裁は「京都地裁において対応を検討中であり、お答えを差し控えたい」と説明している。